ディスクシリンダー

ディスクシリンダーの鍵穴内には、タンブラーという円盤に近い形をした障壁がいくつかあります。鍵を挿していない状態では、タンブラーの片側がバネにより外筒まで飛び出しており鍵が回らないようになっています。ここに正しい鍵を差し込めばタンブラーが内筒内におさまり鍵が回るようになります。
この鍵は鍵の両側がギザギザとした形状で、その鍵違い数の多さと故障が少ないことから優秀な鍵として過去に主流となり多くの建物のに使われてきました。無理に工具を差し込んで鍵を開ける手口があった時代ですので、くの字型の鍵穴がそれを阻止するよう対策されていました。
しかし、平成12年頃から当時流行りだしたピッキング開錠という手口に弱いことが発覚し、ディスクシリンダー錠が短時間で開けられてしまい空き巣の被害が急速に増えたのです。普及率が高かったシリンダーだった為、お隣さんや複数件で狙われる事もありました。その後改良品が開発されたものの、今でも古い住宅に取り付けられていることがあります。ディスクシリンダーの見分け方は、MIWAというロゴが立て向きにかかれていること、シリンダーがくの字になっていること、など思い当たる場合はすぐに交換することをオススメします。同様に、鍵の片側がギザギザのピンタンブラーキーは鍵山が少なく溝も浅いのでピッキングに弱いです。